再生医療（エクソソーム治療）｜神戸市長田区のオタニ動物病院

犬・猫のエクソソーム（幹細胞培養上清液）治療は、最近注目を集めている治療法の一つです。
エクソソームとは、細胞から分泌される小さな膜で覆われた小胞のことで、細胞間の情報伝達や細胞の修復・再生を促す働きがあります。

犬・猫のエクソソーム注射は、犬・猫の体内にエクソソームを注入することで、様々な疾患や障害の治療効果を期待する治療法です。
例えば、関節炎や腎臓病、心臓病などの疾患に対して、炎症の軽減や再生能力の向上、組織修復効果を期待することができます。

• 骨折、変形性関節症
• 脳炎、水頭症
• 椎間板ヘルニア、馬尾症候群、脊髄炎、線維軟骨塞栓症、変形性脊椎症、脊髄空洞症
• 自己免疫疾患
• 腎不全、肝硬変　　　etc.

通常、エクソソーム（幹細胞上清液）治療を行う場合には、高額な再生医療細胞培養装置の器械を導入し、ペットから脂肪細胞を採集して作成します。
しかし、当院では犬の「臍帯（さいたい）」を使用したエクソソーム（幹培養上清液）を「ステムリンク株式会社」から導入しています。
これを犬や猫に使用することで、麻酔をして組織を採取するというペットへの負担がありません。

エクソソーム（幹細胞培養上清液）治療は、従来の治療法に比べて安全性が高く、副作用のリスクが少ないとされています。
また、犬・猫の体内に注入されたエクソソームは、効率的に損傷した組織や細胞に働きかけるため、治療効果が期待できるとされています。

ただし、犬・猫のエクソソーム（幹細胞培養上清液）治療はまだ研究段階にあるため、効果や安全性について十分なデータが得られているわけではありません。
治療を受ける際には、獣医師との相談を重視し、リスクとメリットを慎重に考慮することが重要です。